ひょうごはじまり館

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兵庫津ひょうごのつと仏教者たち

大輪田泊おおわだのとまりのよび方が兵庫島に、さらには兵庫津へと変化するこの頃、この地における仏教者たちの活動が活発化します。東大寺や興福寺など大荘園領主でもあった寺院が瀬戸内海交易にかかわっていたこともその要因のひとつですが、町自体の発展が仏教者たちをよび寄せました。大輪田泊の修築に活躍した重源ちょうげん、多くの人たちを教え導いた叡尊えいそんおどり念仏を広めこの地で亡くなった一遍いっぺんなど、この地を訪れた仏教者たちの活動の記録から、兵庫津が人と物でにぎわう港町へと発展していくようすがみえてきます。