ひょうごはじまり館

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自然と人が育てた港

兵庫津ひょうごのつがなぜ1300年にわたって栄え続けたのか?それはたぐいまれなる恵まれた地形のおかげです。約200万年前から六甲山が隆起し、北からの風を防ぐようになりました。それにともない大阪湾が沈みこみ、海の水深が深くなりました。これは現代の神戸港が天然の良港とされる条件ですが、それではなぜ神戸のなかでも兵庫津が古くから栄えたのでしょうか?それは明石海峡の潮流によって運ばれた砂が和田岬をつくり、その北側に、船がまるのに適した入江ができたからです。北からの風を防ぐ六甲山、西からの波を防ぐ和田岬、大きな船が入れる深い海、船が泊まれる波静かな入江。この自然が与えてくれた好条件のうえに、さらに人間の営みが重ねられることにより、兵庫津は輝きを増し日本を代表する港湾こうわん都市に成長しました。